たった1本の梅の木 されど…

我家の雑草の庭の中に 樹齢何年でしょうか
私が子供の頃からある梅の木の季節です。
この2・3年 恒例のようにスタッフで梅を収穫し 梅酒やシロップ漬けを作っています。

午後より雨と聞き…。
その前より ポタポタと落ちゆく梅の果実を かわいそうにと横目で見ながら…。
もう限界だ!!
この機を逃せば 絶対後悔することは間違いないと…。

意を決して ひとり早朝よりバケツを片手に 30分程で一杯に…
これは ひとりでは無理だと思い スタッフ2人と共に 梅取りに出かけました。
2人は初体験で “キャーキャー”と大興奮で…。
私も毎年のことながら みごとな梅に驚いてしまいます。

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                                  我家の大きな梅の木

何ひとつ手入れされずして 何故この様に大きな梅の実を沢山私たちに恵んで下さり…
ただただ 感謝で一杯です。

しかも 梅の木もかなり大きく 木の下に入り込むと すっぽりと森の中にいるかのように マイナスイオンに包まれて 癒されていくのです。
そして 葉の下を小さなちょうちょ(蛾かもしれませんが)が数百はいるでしょう。
ヒラヒラと飛びかう様が神秘的で とても幻想的で。

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                            広がりのある枝が まるで森の様に
                            その下で ちょうちょが舞い踊る

“ワァーワァー” “スゴイ スゴイ”って 
しばらく言葉にもならず 見とれてばかりでした。

少し落ち着き やっと収穫へ…。
今度は その目の前の獲物 梅の実に驚いている様子で…。
いつまでたっても作業にならず…
でも たった1本の梅の木で こんなにも幸せを頂けるって…。

背の高い場所には まだまだ実は沢山残っているのですが 手が届かず 諦めて戻る事に。
でも バケツ3杯は収穫出来ました。
下に落ちた実は拾って 自然な香りをガラスのボールに入れて 楽しむことにして…
甘い香りで癒されました。

居残り組のスタッフが “これから私も行ってきていいですか”
“でも余りないし 高い所だから”と声をかけましたが…
しばらくして こんな作業はひとりでは盛り上がらないので もうひとり連れを行かせる事にしました。
しばらくすると 小さめですが バケツ一杯にして 
“楽しかった” と良いながら帰ってきました。

“木登りもしたし…”

“自分が木登りなんてするとは 夢にも思っていなかったし 子供のする事だと思っていました…本当に楽しかった…皆にも こんな体験させてあげたい”など。

本当にこんなに自然に恵まれている事に 今さらながら幸せだと。
しかも 皆と一緒に楽しむ環境があることに 幸せを感じています。

梅の木も やっとほっとしている事でしょう。
一年間 頑張って実らせ やっと収穫され 軽くなり 肩の荷をおろしているのでしょうか?
お疲れ様…そして 来年も宜しくね…。

そしてその後 雨となりました。
梅雨の合間の ひとつの作業が   明日は梅酒づくり。
ひとつひとつ きれいに洗い 乾かし これもまた 楽しい作業のひとつです。
これがおいしい梅酒となり シロップとなる訳ですから…
想像すると ヨダレが出てしまう程です。
本当に楽しませてくれる 1年後となりゆくのですから。

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                                きれいに洗われた梅が 
                                ついにその瞬間を待つ時


梅酒は cafe' bonでの会席の時の 飲み物として…
シロップは デザートとして登場しています。
今年の梅酒作りの完成のご褒美に スタッフ皆で 昨年のシロップ漬け一個丸々入れ
ソーダー水にして頂きました。
梅に感謝です。おいしくて おいしくて!!
至福の時でした。

cafe' bonの 黒の長ダンスの上に並べ 眺めてはにんまりと微笑んでいます。
本当に極上の梅酒です。
飲みたいと思っている方々 いらっしゃるでしょうか。
ご馳走したい程です。
でも多数につき 全員とまではいかないので やはり断念でしょうか。
ごめんなさい。
ご縁があれば…。

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                                古きも新しきも 
                                どちらも味わいたい


やはり 人生諦めたらおしまいですから…。
何年も頑張って思いを募らせていれば いつか叶うと私は信じています。
でも そのための努力をしながらでなければ…。

たった梅酒一杯のこと されど この梅酒が飲めることの意味深き所に…。
この梅の木が 樹齢60年以上だとすると もっとかもしれません。
その時代に 自分が存在しない時の梅が 命をつなげてくれて 
こうして今 頂けるという事ですから。

そう考えてみると 周りにも沢山の出逢いを頂いている気がしています。
改めて 見直してもいいのではないでしょうか。
もっと心豊かに…。
そんな過ごし方が出来れば 素敵ですね。


                                 Droguerieの時間

                                     2012.6.21
# by aoikusah | 2012-06-21 08:00 | 2012年5月・6月 | Trackback | Comments(0)