仮面の自分に

手仕事2人展が無事に終わりを迎えます。

今回は初めての企画 今井七重さんの人形…
私にとって初めての企画を経験させて頂きました。

今井さんとは昨年から メールやお手紙をいただいたりと連絡を取りつつ…
勝手に未だ見ぬ彼女を描いていたようでした。

しかし 分かる筈もなくが本当で…
それ故でしょう…イベントに対して不安がよぎっていました。

人形との初顔合わせがイベントの2日前と言うこともあり…

しかし届いた瞬間からその不安を打ち消すことは簡単でした。
つまり 私自身が心魅かれてしまったからです。

となれば その子たちと向き合う時間はほんの少しで…
会話が終われば私の企画への作業の始まりとなります。

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                          少し遅めの贈り物
                          大好きな白のアジサイの大輪が


私の仕事は 作家と皆様の架け橋となることと考えています。
どんな作品なのかを 自分なりに理解した上でなければ そのものに思いを入れる事が出来ず…
その作品が生きるも死ぬも その技量に…それが私の仕事だと思っています。

今井七重さんの人形たちは まさに其処にありました。
容易く一目惚れしてしまいましたから…
だから 2日間の猶予でしたが素直に向き合えた気がしています。

その子たちは様々な趣きを持ち合わせ…不思議な空気をも感じる…
ただ置く訳にはいかないと… その時 “ これかなっ! ” とぼんやり
しかし 時間がない訳ですから…急げ!…素材は車の中で色々考えながら…

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                     テラスに今年も沢山のブラックベリーが
                     実りの時を迎え


ホームセンターに着き 板10枚と少し切れそうなのこぎりと釘を求めて帰り
すぐに作業に取り掛かりました。
その子たちの為にステージを作る事にしたのです。
つまり木箱です。

その子たちが他の誰にも遠慮しなくて済む 気持ちの良い空間を其々にあげたいと思いました。

板幅や長さを変え 様々な箱を組み立てました。
始めは のこぎりがギコギコと思うようにいかず手こずりましたが…そのうち調子がよくなりスイスイと…

昔 材木屋の娘とすれば 木の香りは私の古巣のようなもの…古傷がうずく…ちょっと意味が違いますが
子供のころから 木切れとトンカチで遊んでいたことを思い出したり…
何でもしている事の無意味はないなんて…

気が付けば12個の箱が出来上がっていました。
そのまま白一面の壁に感じるがままに置いてみました。

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                   ギコギコ トントンと 様々な箱が出来上がり


次はこの子が此処と…居心地の良い場所へと迷うことなく
一度でその子たちの空間は決まりました。

どの子も一応満足してくれているような表情に見え 一安心…
次はギャラリーの残された空間を 
この子たちの為に爽やかな空気の流れを作る作業となります。

ドウダンツツジの自然の力をかり 避暑地の風景を作りたいと…
私は洋服も大好きなのですが
こうして何も無い空間に想いのステージを企画する仕事が
もっと好きなようです。

想い巡らせている時は苦しくもあり しかし楽しくて楽しんで…
そのまま身体が動き始めると 自分が一番幸せの真ん中に居るようで 
想いと身体が一体となり 夢のような空間が生まれるまで 舞う様に動けてしまうのです。

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                     十二支 未
                      仮面をかぶった女性が粋に横たわり…


勿論自己満足だとは分かっていることですが
それでも それを共有して頂ける皆様がいて下さる幸せがあります。

その前に 私の一番身近にいてくれるスタッフの喜び 感激してくれている事が
心強く一番の励みに…

こうして初日を迎えます。

その日は やはり少し早めにお店に…
2階のギャラリーで待つ子たちに 一晩過ごした感想を聞きに階段を駆け上がり 表情を伺います。
これも自分のエゴだと思いながらも 気持ち良さそうだった様子にまずは安心…

10時 開店を迎えますが…この瞬間がいつもの事…ドキドキと不安の時を過ごします。

やはり皆様の反応が気になるようです。
“ ワー素敵… ” などと まず遠くで聞く事から…何故か恥ずかしくもあり…

ギャラリーには 沢山の優しい時間と風が流れているようでした。

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                先程 N様よりお届け
                夏の涼を楽しむ植栽として オキナワスズメウリを


2日目は作家今井七重さんと 仕事仲間のお二人とが
夕方来店されることとなっていました。
お一人は ( 今回の今井七重さんを紹介して頂いた方 ) 三重県で…
もうお一人方は福岡の久留米でお店をされている方で とても素敵なお仲間…

東京では 夜時間が合えばいつも一緒にお酒を頂いている方々です。
その日も夜は大宴会の予定…

私もそうなのですが 私たちの目はその前にお仕事の目に変わり
何か一つでも学ぶ 求めるハンターに豹変します。

他を見る事は 自分を見つめ直す事へと繋がり 刺激を頂く事となるのです。

お二人ともに久しぶりの山口です。
来て頂くからには 何か差し上げられると良いのですが…ドキドキです。
やはり見る目や感性は厳しいプロですから
スタッフもとても緊張している様子でした。

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                   今日のお届け その2
                   Y様より珍しいユリとユウカリを頂きました
                   早速cafeに活け込み


やはり人とは仮面人間なのでしょうか?

いつもきちんとしていると思われている事も中々手薄になり…
しかし この時とばかり…やれば出来ると…言いたくなる程に綺麗に…
やはり “ 特別 ” はあるのですね。

完璧ではありませんが 時間の許す限りのおもてなしの準備が…
気持ち良くお迎えする事が出来ました。

初めてお会いする今井七重さん
先にお会いしている人形そのものの方のように
素朴で 山の様に大きくて優しくてドッシリされ…魅力的な方でうれしくて
素敵なご縁を又頂き 感謝です。

夜は 沢山食べ 沢山呑み 沢山会話しと…大人の宴会が…
場所が変われば話も変わり…素敵な笑顔と共に…

一つの旅が仕事と一緒に楽しみ 刺激的な2日間となり
これから続く私たちの仕事の活力となるでしょう。

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                     今朝ネジリソウが初めて咲いていました
                     沢山の蕾が顔を出しています


三人三様と 誰一人として同じでは無く
だからこそ楽しいと思え 別の刺激を頂く事が出来る。

自分では考えらえない事を目のあたりにしたりと…
そう認めながら刺激し合える仲間は 私にとって宝物です。

これから先 どれ位続けられるか分かりませんが…
方向性も変わりながら これから先も楽しみだと思っています。

どんな未来が待っていてくれるのか想像できませんが
このまま寄り道しながら夢に向けて歩いているでしょう。

自分が楽しめる事が皆様と歩む道と…

今回も素敵な出逢い 素敵な言葉を沢山いただきながら

言葉は素晴らしい “ 魔法 ” だと…

                                     Droguerieの時間
                                            2014.6.26
by aoikusah | 2014-06-26 18:17 | 2014年5月・6月 | Trackback | Comments(0)
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