ようこそ春へ

今朝の目覚めも もう少しとばかりに 夢うつつの中…
小鳥が “ プュウープュウー ” と
透明感のある可愛らしい声で 時にビブラートを効かせながら心地良く

“ 早く! 早く起きてよ! 気持ちの良い朝が待っていますよ ”
と言われているかのように… 

やがて 虚ろぎながらも意識がはっきりし始め
その声に引き込まれて行き 一気に目覚め 起き上がり

“ おはよう 起こしてくれてありがとう… ” とお礼が言いたくて…
障子を開け まだ冷たい空気の中捜したのですが 出逢えずに…残念でした。

今は毎日のように その子のさえずりで目が覚めています。
今日も清々しい朝を迎えられた事に 感謝です。

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                              今朝のしょうたくん
                              良き相棒として いつも傍に


明日は春分の日となります。

この日を中日に 前後3日を含めた7日間が春のお彼岸です。
先祖の霊を供養する仏事が行われる日です。

“ 暑さ 寒さも彼岸まで… ” と言いますが
この頃より過ごしやすい季節となり
一日一日とポカポカと暖かさも増し 春の盛りへと誘われて行きます。

こんなに沢山の陽だまりが出来始めると
何んだか “ たんぽぽ ” を思い出してしまいます。

私の幼い頃より 何ひとつとして変わらない花の代表ではないでしょうか?
黄色の花 ギザギザの葉のバランスが愛おしく 私の感性をくすぐります。
名前もほっこりしていて大好きです。

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                         お日さまの様に
                         元気いっぱいのたんぽぽの花が


3月~5月頃まで咲かせる関東たんぽぽ…
花の形が鼓のように見えるから
“ タン ポン ポン ” と鳴る音が名前の由来になっていると聞いています。

日本在来種は この季節にだけ花を咲かせます。
今や一年中たんぽぽの花を見る事が出来ますが
その花たちは西洋たんぽぽの様です。

そんなたんぽぽが食べられると知ったのは ほんの数年前の事です。
花びらは たんぽぽ酒
根っこは たんぽぽコーヒー
葉は サラダ お浸し 三杯酢と
花から根っこまで 全てが食べられるそうです。

以前 cafe' bon の春の会席でもたんぽぽ酒を作り お出しした事がありました。

その時は 早目の春の事で
献立を決めたものの まだたんぽぽの季節に少し早く スタッフ皆で捜しまわった事…
大変でしたが 見つけた時の喜びなど楽しい思い出として残っています。

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                          楚々とした薄紫色のニホンスミレが
                          石垣よりそっと顔を出し


その時のたんぽぽ酒の味も はっきりと覚えています。
“ 琥珀色 ” で少しだけほろ苦い 春の味と香りとして…

キク科のたんぽぽは
花から根までが 全て乾燥すれば葉草茶となり
利尿作用 消化作用 健胃作用等があると言われているそうです。

可愛いのに身体に優しいって凄いですね。
単純な私は此処で又 たんぽぽのようになりたいと…
でも皆様から “ 苦みだけが残りそう… ” と又褒められそうで怖いですね。

弥生のこの頃のドゥログリーは 毎日沢山の物たちが結集するかのように届いています。

秋から冬にかけて 何度となく展示会に足繁く通った成果として入荷しています。
私はその物たちとは2度目の対面となるはずなのですが
半年も前の事 すっかり忘れており再度の感動をしています。

どうも その時の自分の気持ちと直感で選んでいる様で…

半年後の気持ちに 少し変化も生まれており…
“ 何かの間違い?これは違うと思うわ?なんて… ”
怖いほどにいいかげんのようにも…

しかし しばらくその物たちと一緒に過ごしていると
その物たちの選ばれた理由を理解し始め やはり素敵だなと…結論にたどり着きます。

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                                   菜の花が咲き乱れ


不思議と

誰もが素敵と手にするもの…これは意外と簡単に着こなせるもの
余り見向きもされないもの…着こなしが難しいと 単独では難しいと思われるもの
とに分かれますが 私は後者の方が10年20年と使えるアイテムだと思います。

結果残りものを着ていると
“ 同じものありますか? ” と聞かれ
“ これは前回のものなので… ”
“ えっ!そんなのあった…? ”
この会話は良くあることとなります。

服は着て下さる方を待っています。

服は着こなされてこそ その魔力を発揮します。
そして求められた方々を より素敵に魅力的にと望み演出するのです。

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                           Droguerieの庭にもやっと春が
                           ムスカリの群生が顔を出して


器ならば その作り手の料理の味までもをより引き立ててくれます。

つまり 器の作り手と料理の作り手のバランスがとれ 寄り添い
お互いを認めた時に より大きな効果が生まれているようです。

何事も好きになる方法として2通りあると思うのですが…

直感…一目惚れもそうですが…
間接的…時間がたつ程にジワジワと好きになるもの…

この最近は 一目惚れは全くと言って良いほどなくなりました。
少し大人になったのでしょうか?
それとも ときめきを忘れてしまったのでしょうか?

ものに対する受け入れ方や 受け止め方が ゆっくりとですが
客観的な見方に変わっている様です。
本当に必要な物だけを求めている様に…

此処に来るまでには沢山の失敗もして来ていますし
この年齢まで真剣にものに対して向き合い 闘いながらでしたから…

勿論 今も尚勉強中ですし 失敗を恐れていては何も生まれない訳ですから
何事にも前向きにと思っています。

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                              春の茜色の夕日が優しく
                              心ときめく時を


しかし 小心者の私は する前から不安だらけの事はしません。
既にこの時点で負けていますから…
挑戦しても無理だと分かっているからです。

しかし 人の気持ちは時間や環境の変化で変わりますから…
その時その時を 一生懸命に考えしている事の無駄はないと信じています。

その結果はどうであれ して来た歴史は残ります。
自分の財産として…

ですから どんなに小さくても目標や夢を持ち続ける事が大切に…

何もなければ 只一日が時間通りに過ぎて行くだけになり…少し寂しい…

結果だけを残せばいいのではなく 
その経過を楽しむ事が多くの実りをと花咲かせてくれるでしょう。

今の自分は何処に居るのか…もう一度確かめて…

そして ドゥログリーの春の盛りを楽しみにお出かけ下さい。
今この時に出逢えるものたちに 是非出逢って頂ければ嬉しい…

私の気持ちが一杯詰まった空間と時間の この春の時に…

                                       Droguerieの時間
                                            2014.3.19
by aoikusah | 2014-03-19 19:16 | 2014年3月・4月 | Trackback | Comments(0)
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