釣瓶落としの日暮れに

もの静かな秋の暮らしの中 どことなく丁度良いは寂しさを伴うようです。
絶えず何かを求めている状態が 身体も反応するみたいで…

暑くもなく寒くもなくて丁度良いは 一番過ごしやすく最高のはずなのに
ただ気持ち良く快適に過ごす毎日に どうしても違和感を感じています。

日々の暮らしの中 何かを見出す喜びを求めているのかも知れません。
もっと肩の力を抜いてみてはと思うのですが…

皆さんはいかがですか?

もっと素直に秋を満喫するだけで充分でしょ!
それなのに何時も何かを捜し求めているようで…

今の私は ザワザワと落ち着けずにいます。

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                    中庭に植えたパープルファウンテングラス
                    チョコレート色の葉が秋風に吹かれ


今朝も爽やかな秋風に吹かれ お店のテラスで美味しいコーヒーを頂きながら
何とも気持ちの良い時間を過ごしています。

でもその瞬間 次は何をしようかしら…?
なんて思ってしまうのです。

どうしてゆったりと過ごせないのかと 自分が不憫に思えてきますが
むしろ私は少しばかり欲張りなのかも知れませんね。

こうしていながらも 思いは空中遊泳しているようです。

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                      テーブルの上に置かれた蕾のホホトギスが
                      薄青の花びらを開かせて


気が付けば 隣の駐車場の土手に第2群の彼岸花が綺麗に咲き
儚げな秋に華やかな色を添えています。

この季節に見る色彩やかな景色となり もう少しで出逢う山の紅葉のように
土手や畦道を彩る姿に 美しさを覚えてしまいます。

今 私の心に残るこの季節の草花を紹介してみても良いでしょうか。
秋桜 鶏頭 すすきも昔から親しまれていますが
私の中の秋の草花です。
野の花は楚々として 可憐で優しく 品良く たくましく 全てが憧れる花たちです。

コスモスは “ 秋桜 ” にふさわしく 叙情的な趣きで群れ咲く優しげな花

高く澄みきった青い空 山の緑 秋桜のピンクや白と まるで絵画のよう…
秋からの私たちへの贈り物だと思えるほど 可愛く元気になる景色となります。

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                         社員旅行にて写した 阿蘇のコスモス


自然が主張すれば本能的に感じ取り
素直に人は それを求めて旅へと出かけて行くようです。

不思議です! これも自然界の摂理による導きなのでしょうか。

子供の頃は名前から想像するものがあり 少し苦手でしたが
大人になり 鶏頭の花も愛おしいと思うようになりました。

大きな花は色鮮やかで力強く 柔らかな葉を付けた太い茎もたくましく
この季節には なくてはならぬ花のひとつでしょう。
庭 道端 畑と何処かしこと 様々な色 形で咲いている姿に何故か懐かしさを覚えます。

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                                赤のケイトウの花
                                力強くも優しくも


そしてもうひとつ 忘れてはならぬ秋の代表 すすきです。

すすきは “ 薄 ” と書き
一年中通して姿を楽しませてくれますが それでも秋は特別です。

細葉のそよぎと銀色の花穂がなびく姿は 静かに穏やかに心揺さぶる景色となり
日本の “ 侘び ” “ 寂び ” には欠かせない風情のひとつだと思います。
優しくもあり力強さも感じてしまう すすきです。

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                          庭に一株だけ すすきがいます
                          青空に向かい光を放ち


そんな秋をもっと捜したくなりませんか?

しかし この頃ともなると
日が傾いたかと思うと あっという間に空が茜色に染まり 日が沈んでしまいます。

まさに釣瓶落としです。
秋の夜長の始まり…

そう!
秋の夜長を楽しむかのように コオロギたちの虫の音が賑やかに聞こえています。

先日 いつものようにうたた寝をしてしまい
夜中に目が覚めると まだ虫の音が聞こえていました。

“ 秋の夜長に鳴き通す… ” とありますが 本当だと確認できたこの時に
子供の頃の童謡に触れた思いと重なり ウフッ!て笑ってしまいました。

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                          青いコアオハナムグリが
                          白いフジバカマの花粉を食事中


こうしている間にも 万物の生き物たちから
五感を通じて色々な秋をすでに頂いている事に気が付きます。

何かを求めようとしなくても 自然にその真ん中にいるようです。
しかも 理屈もなく肌で心地良く感じているようです。

秋だからとはいえ 無理に出かける事もなく今のままで充分楽しく過ごせます。

心休まる野の花を飾り 旬の食材で料理を楽しみ そして頂き…
映画を見たり 美術館へ出かけたり 積みためた本を読んだりと
近くにして楽しむ事は沢山ありますね。
食欲の秋 芸術の秋 読書の秋 スポーツの秋…と
それから貴方にとっては何の秋に…

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                          庭のメープルの葉も色づき始め


私はこんな繰り返しですが かなり楽しめていると思います。
自分の思いひとつで 幸せの渦の中へ誘うことが出来るはず…

釣瓶落としの秋の夜長に思うことは数々ありますが
今が一番笑顔になれることを…

                                         Droguerieの時間
                                               2013.10.9
by aoikusah | 2013-10-09 14:05 | 2013年9月・10月 | Trackback | Comments(0)
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