記憶の中の引き出し

今日は12月8日土曜日です。
相変わらずの寒い朝です。

blogは木曜日を更新日と決めていたのですが 初めての土曜日となってしまいました。
7日からの “ 冬のしつらえ展 ” に全力投球で臨んでいました。

Droguerieの今年最後の企画展となります。
私の中でも 一年の締めくくりの企画です。
しかも年末年始という事もあり 気が引き締まります。
去年のしつらえより それ以上の豊かさが表現出来る様にと望みます。

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                           階段の踊り場のニッチ
                           魔除けの獅子がお出迎え


何をどうしようなどは間近まで自分でも分からずにいます。
レイアウトも やっと本番の3日前より考え始めます。

私は追い込まれての集中でなければ前へ進めなくて…
毎回の事なのですが…
この時を逃すと終われないギリギリが始まりの時
その時より 身体と心がひとつになり 
何かに導かれるかの様に身体が動かされていきます。

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                           二階の踊り場の空間に
                           豊作の野バラの実 赤の水引をかけて


1日目は掃除 2日目は大まかな配置 3日目は総仕上げと…。
どんどん時間は無くなっていきます。
時間との戦いですが やはり自分自身との勝負なのです。

この日のために これまで五感で感じ温めて来た思いがどの様な姿を見させてくれるかは
自分自身でもとても楽しみにしている 未知数の世界なのです。

これは毎年の事…
でも 毎年皆様に見て頂けて喜んで頂く事が 何よりの励みとなりえています。

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                        お正月のしつらえ
                        松竹梅を飾り 大好きな器でおもてなし
                        みんなの笑顔がそこにある


この季節になると 昔ながらの風習やしきたりなどが自然と身近になり始めます。
つまり寒い冬を迎え 年を越し 春を待つ日々の暮らし方なのですね。

例えば 日当たりの良い窓際に身を置いたり
小さな日だまりを見つけたり
障子越しに映る影に癒されるなど…。

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                       山帰来の一枝と 窓際に掛けられた巳の一筆
                       そして 影


そして冬の味覚
枯れ木の中 柚子が黄色に色づき 木が元気になり始めます。
日本料理に欠かせない酸味と香り。

大根やかぶは大地の恵みの根っこです。
生で頂いたり 煮物 揚げもの 炒め物…と。
大根 かぶ 柚子との相性は申し分なく美味しく…。

冬の厳しい環境で咲く 冬の花。
今 びわの花が咲いています。
ビロードの様な目立たない小さな花ですが 
ニッキとバニラが混じっりあったような香りを届けてくれています。
凍りつく中 咲く花たちの気質を 私は見習いたいと…。

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                        我家の小さなびわの木
                        ビロードの中から 白い花ビラと黄色いシベが


そして 保存食として大豆は日本を代表する重要な食品。
味噌 醤油 豆腐 納豆 きなこ など
この冬の食卓に欠かせない 私も大好きな料理を楽しめます。

海からの恵み 昆布 海苔 干物…。

本当に私たちは自然から頂く恵みで 
そして先代の方々の不自由ゆえに生まれた知恵と工夫で
豊かな暮らしが過ごせています。

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                        和の風情 黒塗りされた木のステージ
                        古い帯と寄り添います


“ 古き良き時代 ” などとよく耳にしますが それは一つひとつを丁寧に暮らしていた
充実感の様な気がしています。

この時期
この “ しつらえ展 ” を考える時
日本で生まれ 日本で育ち
そのDNAが私の中に流れている事に感謝をし 誇らしく思います。

“ 侘び寂 ” ( わびさび )
昔より 茶の湯や俳諧などで使われていますが
これこそ日本の文化を代表する言葉の様にも思えます。

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                        松竹梅の松を使い
                        赤いとうがらしと水引で 正月飾りに 


何となくですが 肌で感じられている感覚ではないでしょうか。
そんな日本の風土記を大切に もっと豊かな暮らしを楽しんでみたくなりませんか?

先日 “ 家の掃除をすると 全ての物事が幸せに見えてくる ”
と書かれているのを見つけました。
本当にその通りだと思いました。

中々分かっていても実行が難しく
年末年始を迎える良い機会です。
そしてこの文化を 次の世代へと引き継ぐためにも
今の自分が大切だということを確認したいですね。

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                       アンティークの額縁に
                       わらを巻き付けただけの来年の干支
                       優しい温もりを感じる 巳…


音や香りも思い出として
記憶の中の引き出しをいっぱいにしたい…


p.s 先程の黒い塗の木のステージは
   またまた甥っ子のまさくんにお願いして作って頂きました。
   いつもの事ながら とても感謝しています。
   ありがとう。


                                   Droguerieの時間
                                        2012.12.8
by aoikusah | 2012-12-08 19:15 | 2012年11月・12月 | Trackback | Comments(0)
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